ネット選挙が進まない理由

明日(2012/12/04)は、第46回衆議院議員総選挙の公示日です。投票日の12/16に向けて、いよいよ選挙戦が始まります。私自身は特に支持する政党もなく、応援する政治家もない“無党派層”です。そんな私ですが、ある方の紹介で某政治家について、ちょっとだけお手伝いをさせていただきました。それに関する雑感をまとめておきたいと思います。


今どきの選挙は世代間闘争でもある(かもしれない)


先日その政治家の「決起集会」というものに参加してきました。選挙突入を前にして、支持者に対して「がんばりますので応援よろしくお願いします」という挨拶のようなものでしょうか。それに参加している方々の顔ぶれを見て愕然としました。

参加者の過半数はどうみてもリタイア世代。現役世代(スーツを着ている参加者)の平均年齢でも50代は下回らないと思います。私は36歳ですが、明らかに最若年層でした(ほかに会社から動員されたと思しき方がひとりかふたり…)。その日は平日の夜ということもあったと思います。が、危機的な状況だと感じました。

支持者が高齢化すれば、高齢者向け政策が厚くなるのは当然

選挙(小選挙区)は多数決です。ですので、より確実に票が集まる人に支持される政策を訴えった方が、当選確率は高まります。熱心に応援する層が高齢化すれば、そういう方々の声が政治家に届きやすくなります。また、そういう政策を厚くすることが集票に結びつきます。

こうやって、高齢者に優しく(これ自体は悪いことではないのですが…)、若年層に厳しい(こっちは大問題)な政策が決定されていくのだと感じました。詳しくないですが、「〇〇に配慮した政策」とか「〇〇の業界団体に強い」など、いわゆる組織票と同じ構図なのかと思います。

若者は政治に関心がないのか?

政治家を積極的に応援している層が、圧倒的に高齢化しているのは確かそうです。では、若者は政治に関心がないのかというと、そういうわけでもないと思います。既存・新人に関わらず、積極的に応援できる政治家がいないのかなぁ、という感じはあります。

今回のご縁をいただいた方は、その政治家が始めて選挙に出たころから応援しているそうです。みんなが若かったなかで、〇〇を議会に送り込むぞ、と熱かったそうです。今はそういう熱気を若年層が持つのは難しいのかもしれませんが…。我々世代の声を代弁してくれる受け皿づくりは急務なように思えます。

これではネット選挙が進展するはずもなく

で、ネット選挙。これまで述べてきたような事情は、全国の多くの選挙区でも共通した課題だと思われます。一部の議員がTwitterやFacebookを利用しているといっても、大多数の議員は未だ「ホームページはあるけれど…」という状況です。自分で利用していないツールを推進しようとは思わないですよね。

支持者が高齢化し、ネットとはあまり縁がないように思われる状況下では、ネット選挙には及び腰になるのは無理もないことです。目の前の有権者には届かず、自分を支持しないかもしれない層が好むツールは未知の領域でしょう。それは諸刃の剣(もしくは自爆装置)かもしれないのですから。

このあたりの意識の根深さは、政治にかかわらず大きいのは感じます。だからと言って、ネット選挙はもはや時代の流れです。アメリカの大統領選を見ても、それが大きな力を持ち得ることは間違いありません。

結びに

今回の総選挙の争点は「原発」「TPP」「増税」になりそうです。これらも重要な問題かもしれません。ですが、私としては「ネット選挙解禁」を第1の判断基準にしたいと思います。そしてこれまで候補者がネットとどう向き合ってきたかを加味します。

投票日は2012年12月16日です。みなさんもぜひ選挙に行きましょう。


勉強会運営について考えたこと


私事ですが、2012年2月より毎月1回(平日夜)に静岡市にて、「Knock! Knock!」というWeb制作者向けの勉強会を主催しています。また、2010年からいくつかのセミナー/勉強会の運営に携わってきました。その中で感じたこと、気をつけていることなどをまとめておこうと思います。


2012年春・夏の静岡はセミナー / 勉強会が百花繚乱

私が参加したものだけでも、2012年4月〜7月の間に静岡市で多くのセミナー / 勉強会が開催されました。数年前までは、静岡にWeb制作者向けの勉強会はほとんどありませんでしたので、こういった機会が増えたことは非常に嬉しく思います。

セミナー/ 勉強会が増えた一方で、運営について気になることもあります。それぞれ運営ポリシーがあると思います。余計なお世話は重々承知しています。私の考えが常に正しいわけではありません。その上で、私の考え方が少しでも何かの参考になれば幸いです。

※ 偉そうに書いていますが、ほとんどのことはCSS Nite in SHIZUOKAの運営を通して、CSS Nite主宰の鷹野さんから教わったことです。いつでも非常に感謝しています。


[UX Shizuoka] ペルソナ・シナリオ法 ワークショップに参加しました


2012年7月28日に静岡市・もくせい会館で開催された、[UX Shizuoka] ペルソナ・シナリオ法 ワークショップに参加しました。HCD(人間中心設計)を学ぶUX Shizuokaの3回目のセミナーで、前回に引き続いての参加させていただきました。


※ このブログは私の個人的な感想であり、正確性を保証するものではありません


プロフィール

矢部 靖人(hamnaly)

いくつかの制作会社でWeb制作やDTPから営業まで経験し、2010年に独立。現在はhamnaly(ハンナリィ)という屋号で、Web制作を中心に地元企業のWeb活用を応援する事業を模索中。理想は高く現実は厳しく、下請け制作を中心に生きています。Knock! Knock! 主催。

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