買収断念後の Adobe と Figma を妄想する
2023年もあと半月もなくなった12月18日。アドビ、Figmaの買収を断念 欧州規制当局の承認を得られず というニュースが飛び込んできました。2022年の9月に「2023年中の買収完了を目指す」として業界に激震が走ったわけですが、買収断念という結果で終わりました。
私は「かつては XD 推し」でしたが、長いものに巻かれる派なので Figma に乗り換えたタイプです。そういう視点から、今後の展開を「妄想」してみたいと思います。
どうするアドビ
Figma は当面、今の勢いのままUIデザインツールの本命としての地位を維持すると思います。問題はアドビで、私としては Adobe XD の復活はないと思う。実質的なメンテナンスモードになって1年半(公表されたのは2023年10月)、その前も更新頻度がガタ落ちでした。いまさら巻き返しをはかるより、当面は Figma と仲良くするのがユーザーの希望だと思います。
望む連携強化 1).psd ファイルを配置したい & 更新を自動反映して欲しい
そのままです。イラレみたいな感じで .psd ファイルを配置できて、配置元の .psdファイルを更新したら Figma 上にも反映される。これ、XD でもできなかったのですが(Creative Cloud Libraries を経由すれば可)、今一番の作業ネックに感じているところです。Photoshop から PNG なりで書き出し → 配置し直す手間が辛いです。
望む連携強化 2)Figma で Creative Cloud Libraries を使いたい
前述の通り、XDでも .psd ファイルは直接配置できなかったので、Creative Cloud Libraries を Figma からアクセスできれば...という話です。また、Adobe Stock を利用することも多いので、ウォーターマーク入の仮画像を配置 → 購入したら本画像に差し替え とかもデキると助かるかも(加工なしに直接使うケースは稀かもしれませんが)。
望む連携強化 3)Figma を Adobe CC に含める(Figma の独立は維持しつつ)
これは望むべくもない未来だと思うのですが...。Creative Cloud の価格が多少上がっても、割安で且つ支払いをまとめられると助かります。まぁ、無理でしょうが。
まとめ
そんなわけで、今後のアドビと Figma へのユーザーの希望です。
- XD復活はノーサンキュー。このままフェードアウトするのが幸せだと思う
- Figma 上で、Adobe CC との連携強化は期待したい
- できれば、Figma を Adobe CC に含めてもらえるとありがたい(主に費用的な話)
- 何よりも、アドビさんから何らかの方針表明を早く出して欲しい
アドビさん、Figma さんに届け!