勉強会、日時・会場だけは決めました

来年から再始動するべく動き出してはいますが、あまりに久しぶりすぎて(そして仕事が終わらなくて)放置中です。とりあえす、日時・会場だけは決めました。
日時: 2024年3月2日 午後
会場: Small Worldレンタルスペース(静岡市 セノバ近く)

です。

内容は未定ですが、2020年ごろからの(= コロナ禍)空白の期間を埋めるというか、「〇〇は今こうなっている」「〇〇はこんな状況だ」というのを追いかけるような内容にしたいと思っています。

<s>詳細は、年末年始にちゃんと構想して、年始早々にも発表します。</s>

イベントページを公開しました。
Knock! Knock! 改め「ひらくウェブデザインLab しずおか #01」を 2024年3月2日(土)・Small World(静岡市)にて開催します。ぜひご参加ください。
https://hiraku-web-01.peatix.com/


買収断念後の Adobe と Figma を妄想する

2023年もあと半月もなくなった12月18日。アドビ、Figmaの買収を断念 欧州規制当局の承認を得られず というニュースが飛び込んできました。2022年の9月に「2023年中の買収完了を目指す」として業界に激震が走ったわけですが、買収断念という結果で終わりました。

私は「かつては XD 推し」でしたが、長いものに巻かれる派なので Figma に乗り換えたタイプです。そういう視点から、今後の展開を「妄想」してみたいと思います。

どうするアドビ

Figma は当面、今の勢いのままUIデザインツールの本命としての地位を維持すると思います。問題はアドビで、私としては Adobe XD の復活はないと思う。実質的なメンテナンスモードになって1年半(公表されたのは2023年10月)、その前も更新頻度がガタ落ちでした。いまさら巻き返しをはかるより、当面は Figma と仲良くするのがユーザーの希望だと思います。

望む連携強化 1).psd ファイルを配置したい & 更新を自動反映して欲しい

そのままです。イラレみたいな感じで .psd ファイルを配置できて、配置元の .psdファイルを更新したら Figma 上にも反映される。これ、XD でもできなかったのですが(Creative Cloud Libraries を経由すれば可)、今一番の作業ネックに感じているところです。Photoshop から PNG なりで書き出し → 配置し直す手間が辛いです。

望む連携強化 2)Figma で Creative Cloud Libraries を使いたい

前述の通り、XDでも .psd ファイルは直接配置できなかったので、Creative Cloud Libraries を Figma からアクセスできれば...という話です。また、Adobe Stock を利用することも多いので、ウォーターマーク入の仮画像を配置 → 購入したら本画像に差し替え とかもデキると助かるかも(加工なしに直接使うケースは稀かもしれませんが)。

望む連携強化 3)Figma を Adobe CC に含める(Figma の独立は維持しつつ)

これは望むべくもない未来だと思うのですが...。Creative Cloud の価格が多少上がっても、割安で且つ支払いをまとめられると助かります。まぁ、無理でしょうが。

まとめ

そんなわけで、今後のアドビと Figma へのユーザーの希望です。

  • XD復活はノーサンキュー。このままフェードアウトするのが幸せだと思う
  • Figma 上で、Adobe CC との連携強化は期待したい
  • できれば、Figma を Adobe CC に含めてもらえるとありがたい(主に費用的な話)
  • 何よりも、アドビさんから何らかの方針表明を早く出して欲しい

アドビさん、Figma さんに届け!


Shopifyは予想以上にお金がかかるかもという話

Shopify、使ってますか? メディアでは「黒船」扱いされたり、Amazonと比較されたりと話題のASP型ECプラットフォームです。本体は、ベーシックプランで 月額33ドルから利用できます。国産の他社サービスと比べてもお高い感じはしないのですが、意外とお金がかかることがわかりました。

要因1)為替相場に左右される

Shopify はカナダの企業が提供するサービスで、利用料はドルで設定されています。2023年12月10日時点のドル円相場は 1ドル=145円ほどですが、年始には1ドル=130円ほどだったことを考えると、日本円換算では 10%ほどの「値上げ状態」と言えます。利用料金自体も2023年4月に価格改定(値上げ)を実施しています。

つまるところ、世界的なインフレと円安で利用料金自体が当初の想定よりも高く感じられてしまうわけです。

要因2)プラグイン(Shopifyアプリ)による機能拡張がほぼ必須

Shopify には Shopifyアプリという機能拡張システムが用意されています。ここにもお金がかかります。と言いますのも、Shopify はECサイトの基本機能(商品掲載・買い物かご・決済 etc)は提供されますが、送り状(配送会社の伝票)発行などは Shopifyアプリで賄うのが基本です。カナダの会社が世界規模で提供するサービスなので、国ごとのローカルな仕様は現地のデベロッパーが Shopifyアプリで提供するというわけです。

送り状発行アプリ、配送日・配送時間指定アプリ、熨斗などギフト対応アプリ、データエクスポートアプリなどなど、複数のアプリが必要なことも多いです。そして、それぞれが月額10ドルなどの利用料(こちらも基本はドルベース...)が発生するので、むしろShopify本体以上の費用になったりもします。

要因3)決済ページを改修するには Shopify Plus プランが必須

決済画面(配送先や決済手段を選ぶページ)で「こちらの商品もおすすめですよ」とか「あと◯円のお買い上げで送料無料」とか出したいこともあると思います。このページを変更するには Shopify Plus というプラン(?)に契約が必要です。こちら、参考価格 2,000ドル/月 となっております。月額約30万円ですので、おいそれとは提案できません。どうでしょう、月商1,000万円くらいが目安でしょうか(適当ですよ)。

そうは言っても、魅力的なプラットフォーム

お金の面で想定以上の支出が発生しうる Shopify ではありますが、「黒船」と言われるだけのことはあるのも確かです。ベーシックプランから多言語対応・越境ECが可能ですし(弊社ではサポート外ですが)、玉石混交ながらShopifyアプリの充実ぶり(少なくとも数だけは豊富)もあります。スタンダードプラン以上で使える Shopify Flow(オートメーションワークフローを組む機能)なんて、考えるだけで楽しいです。

そんなわけで、意外と安くない Shopify です(弊社のクライアントで、純粋なシステム利用料が25,000円/月ほど)。用法・用量を守って、適切にお使いいただくとよろしいかと思います。


2024年は Knock! Knock! を復活させます

2010年代前半の勉強会ブームに乗ってスタートした「Web制作系セミナー/勉強会・静岡 Knock! Knock!(ノックノック」。停滞の2010年代後半(最終開催が2018年...)、そしてコロナ禍を迎え、完全に活動を停止していました。はい、主催者の矢部です。

そんな Knock! Knock! ですが、2024年に復活予定です。セミナー/勉強会もオンライン開催が定着し、リアルにweb制作界隈の方と顔を合わせる機会もなくった昨今。今こそ、そういう場が必要なのではと思うに至りました。

ぶっちゃけますと、勉強会活動をしていない期間が長くなり、それまであったお付き合いが途絶えたり、新しい出会いの機会が全くなくなった自分への危機感が根底にあります。

まずは2月くらいに軽めに、そして春から本格的に活動再開と考えいます。
かつてご参加いただいた方も、初めて参加という方も、ぜひご参加くださいませ。

以上、決意表明でした。


【後編】静岡県のウェブ制作系セミナー / 勉強会 のこれまでとこれから

これは、静岡 Advent Calendar 2019 の17日目の記事となります。

静岡県のウェブ制作系セミナー / 勉強会 の今とこれから

本エントリーは、この10年ほど CSS Nite in Shizuoka の「中の人」をし、ウェブ制作系セミナー/勉強会を見てきた私の個人的な想いです。

前編では、2015年頃までの 静岡でウェブ制作系セミナー / 勉強会が盛んだったころ を振り返りました。ここからは、停滞期を迎えた今の状況と、今後の展望を考えたいと思います。

言語系勉強会の隆盛

ここ数年の 静岡県のウェブ / IT系勉強会で一大勢力を占めるのが「言語系勉強会」です。「静岡JavaScript勉強会」「Shizuoka.php」「Unagi.py」「日本Androidの会浜松支部」など、特定のプログラム言語に焦点を絞った勉強会をそう呼んでいます(勝手に)。「hamamatsu.rb」などは開催100回を超える老舗勉強会で、毎月または隔月の決まった日(第2水曜日など)に定期的に開催している会が多いようです。

内容も、全国的なイベントの参加リポートや読書会、もくもく会など、継続しやすい印象です。また、言語系勉強会を「越境」している方もいるようです。

この言語系勉強会については、静岡 Advent Calendar 2019の「私の知っている静岡中部のIT勉強会」や「弱い紐帯の強さとコミュニティ」が詳しいです。ぜひご参照ください。

CSS Nite 静岡版(第2期)とそこから生まれたもの

さて、ウェブ制作系の勉強会に話を戻します。

私が CSS Nite in Shizuoka 代表を引退し席を空けたことで、「次の世代」が動き出しました。「次は自分が」という方々が現れたのです。そこに興味のありそうな人を巻き込み、リスタートしたのが現在の CSS Nite in Shizuoka 実行委員会(第2期 ← 勝手に呼んでいるだけ)です。

CSS Nite in Shizuoka の開催に向けて、「コマンドシフトシズオカ(通称:シフシズ)」が始動。そして CSS Nite in Shizuoka, vol.6(2017年6月)、CSS Nite in Shizuoka, vol.7(2018年11月)を開催しました。そのなかで、静岡を離れた元スタッフの清水由規さんは、東京の CSS Nite でサブ司会をされています。「静岡発」の活躍です。

また、シフシズ / CSS Nite 静岡版のスタッフが、個別に企画・開催しているセミナー / 勉強会も生まれました。DORPThink About MeetUpShizuoka Creators Club などがそうです(時系列や活動内容など、相当にザックリな話ではありますが)。そのほか、WordBenchの後継イベントでしょうか、Shizuoka WordPress Meetup も活動されているようです。

2019年末の現在、活動状況が不定なグループもあるようですが、がんばって欲しいと思います。ぶっちゃけ、続けるのが一番大切で、一番大変なので。

新たなる希望

「言語系勉強会」「CSS Nite in Shizuoka と、そこから生まれた勉強会」という流れとは別に、2018年ごろから新しい動きも見られるようになってきました。

SOL-Tech は、しずおかオンラインさんが「静岡のエンジニアの交流の場として位置づけコミュニティを形成したい」とのビジョンで主催するイベント(定期開催?)。面白い試みとして、静岡の IT企業を知ってもらう学生向けイベント SOL-TECH for Stundents を開催されています。

静岡YLT は2019年12月14日に初回を迎えたもくもく会+LT。「静岡のプログラミング好きの学生さんたちでもくもく会やLTを行うイベント」とのこと。主催者はプログラムを勉強している現役高校生!! ほかにも大学生が運営している勉強会・もくもく会もあるようです。

UX Camp 浜松 は、UXデザインの手法を学ぼうという会。2019年に立ち上がりました。座学 + ワークショップの形式で、「ちょっと実践してみる」ところまでがセットになっているのが特徴です。

静岡マーケティング交流会 という集まりもあるようです(未参加)。「静岡市街中のカフェでWebについて情報交換をしませんか?フラッと集まり、気軽に話せる場にしたいと思います」とのことです。

その他、CoderDojo系の勉強会も各地で開催されています。小学生・中学生の活動も目にするようになってきました。スゴい時代になったものです。

個人的には、「デザイナーがデザインを学ぶ」ようなセミナー / 勉強会が欲しいなぁ...と思います。

ウェブ制作系セミナー / 勉強会の今後

さて、今後の話。
もう2010年代前半のような「週末ごとに何かセミナー / 勉強会がある」「50人〜100人規模の勉強会が、年に何度も開催される」という時代はこないでしょう。

勉強するだけなら、Qiitaのようなテック記事サービスや動画学習サイトが便利です。
セミナーが選ばれるシチュエーション、例えば「万人向け」で「セミナーで集中的に学びたい」ものは、今は限られていると感じています。決して否定的な考えではなく、業界が成熟した結果、「細分化」「分断化」したのは必然だと思うのです。

あとは、2010年代前半に勉強会をリードしてきた人たちの高年齢化。「独身 → 結婚・子どもが生まれる」「フリーランス → 法人化 / 就職」「制作の現場 → ディレクター職」「ウェブ / IT系 → 他業種への転身」など環境が変化し、勉強会に求めるものやプライオリティが変化しています。

若い人も「オジサンばかりの集まりに参加したくないよね?」と思ったり。ですので「若い人が、自分たちが欲しいコミュニティを立ち上げる」のは自然だし、それを応援したい気持ちでいっぱいです。

そんな時代だからこそ

とは言え、会社や既存コミュニティの枠を超えた「交流の場」も必要だと思います。
「閉じた環境」にいると先々のことよりも目先のことに注力しがち。結果、世間の流れから取り残されかけた経験があります。「新しいことにチャレンジ」「刺激し合う」ことは成長に欠かせない要素です。それは人との関わりから生まれることが多い。そんな場があって欲しいと切に願います。

10人や20人ほどのコミュニティ(をベースにしたセミナー / 勉強会)がいくつもあって、横のつながりが生まれ、年に1回くらい規模の大きい会(CSS Nite in Shizuoka がそういう場であって欲しい)が開催される。そこに参加した人が、またコミュニティで活躍したり、新しいコミュニティを立ち上げたり...。

という循環が理想かなぁ、と。そこに至る行程はノープランですが。

と、夢のような(夢そのもの)を語ったところで、この10年の振り返りを締めたいと思います。

CSS Nite in Shizuoka, vol.8「アドビ最新動向」は、2020年1月27日(月)・静岡市にて開催



最後に告知を。
次回の CSS Nite 静岡版は、2020年1月27日(月)・静岡市にて開催します。テーマは「アドビ最新動向」。ライト版的な位置づけで、平日夜に少人数(30名弱)での開催となります。

既に満席 → キャンセル待ちとなっています。増席の予定はないと言いつつ、キャンセル待ちの列が大きくなるようでしたら...、何か考えます。ご興味がございましたら、ぜひ「キャンセル待ち」にてお申し込みください。

hamko さん の出演が決まりました

今回の講師、鷹野さん(スイッチ / CSS Nite 主宰 / Adobe Community Evangelist)は鉄板ですが、hamko さんもスゴいらしいです。あ、私も面識がないので「伝聞調」です。

hamkoさんは静岡在住のデザイナー / イラストレーター(フリーランス)。書籍『神速Illustrator』の共著者(五十嵐 華子さん)。先日の Adobe MAX Japan 2019では、1,500人を集めた人気セッション「デザインツール最新情報! 現場で使えるスーパーテクニック徹底解説」に登壇。アドビの記事「#Illustrator30_30 #Ai30th 記念連載 | Vol.22 DTPオペレーター&イラストレーター hamkoさん」にも取り上げられています。『一部で“アピアランスの人”扱いされているので(笑)、いつも「どうせ丸一個なんでしょ」と言われるんですが』って、笑うとこじゃないですよ!

こんな方が静岡におられるのは励みになりますね。

ちなみにhamkoさんの出演経緯は下記の通りです。


大事なことなのでもう一度。既に満席 → キャンセル待ちとなっています。増席の予定はないと言いつつ、キャンセル待ちの列が大きくなるようでしたら...、何か考えます。ご興味がございましたら、ぜひ「キャンセル待ち」にてお申し込みください。

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プロフィール

矢部 靖人(hamnaly)

いくつかの制作会社でWeb制作やDTPから営業まで経験し、2010年に独立。現在はhamnaly(ハンナリィ)という屋号で、Web制作を中心に地元企業のWeb活用を応援する事業を模索中。理想は高く現実は厳しく、下請け制作を中心に生きています。Knock! Knock! 主催。

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