webコンテンツ制作とマジメに向き合うということ

CSS Nite in SHIZUOKA 前代表の矢部です。現在は「ご隠居(= 相談役)」という立場で携わっています。自分が一線を退いてから初めての CSS Nite in SHIZUOKA が、2017年6月10日(土)・静岡市にて開催されます。立場が変わると見える景色も変わるもので、ときに気楽に、ときにヤキモキしながら準備を見守っています。

私たちがまず考えなければいけないコンテンツとは

今回のCSS Nite in SHIZUOKA, Vol.6、サブタイトルは「制作者・クライアントそしてユーザーへ、伝える伝わるWebコンテンツ制作」です(長い!)。私なりに要約すると、『webにおけるコンテンツ制作と、そこに至るまでのコミュニケーション』がテーマとなります。

「コンテンツ イズ キング」といわれて久しく、「コンテンツマーケティング」「コンテンツによるSEO」が盛んな昨今。私たちwebサイト制作者界隈では、webコンテンツ制作というと松尾茂起さん(ウェブライダー)が真っ先に思い起こされます。奇想天外な物語でwebマーケティングやwebライティングを解説する『沈黙のWebマーケティング』シリーズは必読ですよね。また、オモコロなどで活躍されているヨッピーさんをはじめ、ライトで面白ネタにしつつ読ませるメディア・手法も流石だと思います。

こういうと「コンテンツ制作」はいささか縁遠いもののように感じますが、私たち市井のwebサイト制作者がまず考えなければいけない「コンテンツ」は、ここまで綿密かつ作り込まれた「見せ方」の話以前にあると思います。

コンテンツによるコミュニケーションって?

コンテンツ制作というと「オウンドメディア?」「面白コンテンツをつくること?」と考えがちかもしれません。コンテンツの定義は人それぞれ幾とおりもありますが、地元企業の会社案内 / サービス紹介のwebサイト制作(多くの場合、予算もリソースも限られてますよね)においては、webサイトを訪れた方のニーズを過不足なく満たす情報を届けることが第一だと考えています。

つまり、日々の業務で制作しているページの一つひとつをちゃんと機能するものにすることが大切で、物語調やエンターテイメント性はそのための「見せ方」であり、本質にあたる「ユーザーが必要としている情報」をどう発見するかがキモだと思うのです。それなしには、どれほど体裁を整えても伝わらないのではないでしょうか。

webサイトはユーザーの期待に応え、ビジネスの成果に結びついてナンボ

「店舗への集客」「お問い合わせの獲得」など、webサイトは何らかの目的を持って作られ、それに貢献することが求められます。そのためには、ユーザーの状況・心理に即して、詳しく・モレなく・丁寧にコンテンツを伝えることが必要です。

で、伝わるコンテンツであるために、スペックや単調な説明テキストを掲載するにとどまらず、ときに危機感を煽ったり、「ユーザーの声」で説得力を持たせたりと、あの手この手でユーザーに語りかけます。納得感・期待感を感じるストーリー性が…、つまりランディングページ的な発想が、どんなページの制作においても求められていると感じています。

「長くて、ビジュアル重視で、序破急的な流れがある、最後にお申し込みが来るアレ」的な、見た目のフォーマットに落とし込むという話になりがちですが…。そういうことではく、「webサイトってこういうもの」という固定観念を一旦リセットし、手間と思考を惜しまず、ユーザーが必要としていることをベースに、ビジネスとの兼ね合いを熟考したwebサイトの構築が大事だと思います(そのためにUX的なアプローチを取り入れるなど試行錯誤を重ねているわけです)。

webサイトにおける「コンテンツによるコミュニケーション」は、どうしても発信側 → ユーザーへの一方通行になりがち。それを双方向な感覚に近づけ、ユーザーに「そうそう、コレが知りたかった」と思っていただけるコンテンツを用意するのが、webサイトが成果に結びつくための道、さらには私たち制作者に求められる役割ではないでしょうか。

そんなわけで、CSS Nite in SHIZUOKA, Vol.6 でお待ちしています

私たちweb制作者(の多く)が、今まさに取り組まなければいけない「コンテンツ制作」。CSS Nite in SHIZUOKA, Vol.6は、その考え方・作り方に触れる機会となりそうです。手前味噌ですが、お世辞抜きにオススメです。

会場にお越しいただければ、その場でしか味わえないライブ感が味わえます(すでに残席わずかですので、お早めに)。遠方の方や都合がつかない方には、フォローアップ参加も受付中です。

みなさまのご参加をお待ちしております。


CSS Nite in SHIZUOKA, Vol.6「制作者・クライアントそしてユーザーへ、伝える伝わるWebコンテンツ制作」

主 催 : CSS Nite in SHIZUOKA 実行委員会 / コマンドシフトシズオカ実行委員会
日 時 : 2017年6月10日(土)開場 12:00 / 開演 12:30 / 終了 17:00(予定)
会 場 : B-nest 静岡市産学交流センター(静岡市・JR静岡駅徒歩10分)
定 員 : 90名
参加費 : 一般 6,000円、フォローアップ参加 2,000円


このブログ記事は、CSS Nite in SHIZUOKA, Vol.6「制作者・クライアントそしてユーザーへ、伝える伝わるWebコンテンツ制作」の静岡で活躍する制作者によるセッションの設定にあたり、「矢部も何かセッションプランを考えろ」と言われて作成し、採用されなかったプロットをブログ向けに再構成したものです。


プロフィール

矢部 靖人(hamnaly)

いくつかの制作会社でWeb制作やDTPから営業まで経験し、2010年に独立。現在はhamnaly(ハンナリィ)という屋号で、Web制作を中心に地元企業のWeb活用を応援する事業を模索中。理想は高く現実は厳しく、下請け制作を中心に生きています。Knock! Knock! 主催。

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