着衣泳体験からユーザビリティを考える

2011年10月10日に三島市民温水プールで行われた「体育の日特別イベント 着衣泳体験」に参加しました(今年はハッピーマンデー化前と同じ10日でしたね)。着衣泳とは服を着たまま泳ぐことです。衣類が濡れるとどのくらい重く泳ぎにくくなるのかを体験し、緊急時の対応について学びました。
着衣泳のここが大変

三島市民温水プール
服を着たまま泳いだのは、おそらく初めてだと思います。衣類が濡れると重くなり、体にまとわりつくようになります。その結果、クロールのように手を水上に出すような動きが非常に大変になります。衣類が水の抵抗を増すためか、なかなか進むことができません。私は泳ぎも上手くありませんが、服を着ているだけでこれほど泳ぎにくくなることには驚きました。
今回の体験は波も流れもない、足が底につくプールで行われました。これは条件が最高に整っている場面ですよね。水辺の事故など海や川であればよりハードな状況になります。
結論としては、無理に自力で助かろうとせず、体力を温存して水面に浮きつづけて救助を待つのが助かる可能性が高いのだと思います。普段は服を着てプールに入ることはまずないだけに、貴重な体験となりました。
ちょっとした環境変化とユーザビリティ
今回は服を着たまま泳ぐという非日常体験でしたが、ホームページでもちょっとした環境変化が大ききなユーザビリティ・アクセシビリティの違いになることもあります。
ユーザビリティ (usability) : 特定の利用状況において、特定のユーザによって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、ユーザの満足度の度合い。
(ウィキペディアより)
アクセシビリティ (英語:accessibility) とは、高齢者・障害者を含む誰もが、さまざまな製品や建物やサービスなどを支障なく利用できるかどうか、あるいはその度合いをいう。
(ウィキペディアより)

iPhoneとiPad
ホームページを表示するスクリーンの違いは重要です。パソコンと携帯電話では画面のサイズが大きく異なります。サイズだけでなく端末の性能や対応技術の違いも問題になります。画面サイズが比較的近いパソコンとiPadなどのタブレット端末でも、マウスでカーソルを操作するのと画面を指でタッチするのでは、使用感やボタンの押し易さが異なります。
とは言え、すべてのホームページが携帯電話やスマートフォンに対応する必要はありません。携帯端末からの利用者が多いページは対応を検討するといいと考えます(費用対効果の発想が大切です)。
また、ホームページを印刷する場合もあります。ホームページは基本的には画面で見るものです。印刷したときには同じ見た目にならないことも多々あります(用紙サイズの問題や、背景によるデザイン表現などが顕著です)。とはいえホームページの印刷需要が多くあるのも事実。その時に重要な情報が過不足なく伝わるような対応が求められます。「印刷に比較的強いコーディングをする」「印刷専用のレイアウトを用意する」「カラー印刷だけでなくモノクロ印刷での印刷にも配慮する」などです。
ホームページ作成はパソコンの画面で見たときを1番に想定してデザインされます。それと同時に、ときにはちょっと違った環境でのユーザビリティ・アクセシビリティについても考えてみるのも大事ですよね。「オシャレは我慢」などと言いますが、自分が好んで我慢するのはOK、他人に我慢を強要するのはNGだと思います。そんなことがないように心がけたいですね。
※ ユーザビリティからは少し離れますが同じパソコンでも、「WindowsとMacの違い」「ブラウザによる違い」「Internet Explorer同士でもバージョンによる違い」などちょっとした違いは多くあり、それは制作者にとっては大きな違いとなります。