『繁盛するWebの秘訣 ウェブ解析入門』を読みました

アクセス解析を始める前に読む本

ウェブ解析(アクセス解析)を始めたい、もっと勉強したい方におすすめの本です。と言いましても、この本ではツールの使い方やデータの読み解き方については触れられていません。データを見る前段として、ウェブ解析(アクセス解析)についての考え方をまとめた本だと感じました。

アクセス解析から得られるデータは膨大です。訪問者数やページビュー数、検索キーワードなど、多様な数値を見るだけで満足してしまいそうです。そのなかでデータから何を読み取り、どのように活かし事業に活かすかが大切です。そのための基準・視点形成がアクセス解析のキモです。

副題は「WEb担当者が知っておくべきKPIの活用と実践」

ホームページをビジネスに活かすには、ゴールを定め(KGI)、手段に分解し(KSF)、そのプロセスを評価するために特定のデータ(KPI)に注目することが大切だと本書は説きます。あわせて、KPI(重要指標)が向上するように、絶えず改善を繰り返す重要性にも触れます。

そこで本書はKPIを設定するヒントについて多くを割いています。KPI(Key Performance Indicator、重要業績評価指標)とは、「企業目標やビジネス戦略を実現するために設定した具体的な業務プロセスをモニタリングするために設定される指標(業績評価指標:performance indicators)のうち、特に重要なものを指す。(@ITより)」とのことです。

繰り返すようですが、本書ではアクセス解析ツールの使い方やアクセス解析・Webマーケティングで頻出する用語の説明はありません。ウェブ解析(アクセス解析)に取り組むための考え方についての書籍です。この本で考え方を学び、併せてツール類の見方などを別の書籍で身につけると良いのではないかと思います。



プロフィール

矢部 靖人(hamnaly)

いくつかの制作会社でWeb制作やDTPから営業まで経験し、2010年に独立。現在はhamnaly(ハンナリィ)という屋号で、Web制作を中心に地元企業のWeb活用を応援する事業を模索中。理想は高く現実は厳しく、下請け制作を中心に生きています。Knock! Knock! 主催。

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