| 読書記録
『なぜ、あのお店はいつも「常連さん」でいっぱいなのか』を読みました
ケータイメール(メルマガ)での販促

本書はケータイメール(メルマガ)での販促活動についての本です。本文中にも書かれていることですが、売上アップの方法は「客数を増やす」「客単価を上げる」「購入(来店)頻度を上げる」の組み合わせと言われます。ケータイメルマガによって購入(来店)頻度を上げるのが本書の趣旨です。
先日紹介した『代理店まかせにしない集客広告のノウハウ』では「客数を増やす」ことに焦点をあてた本でした。新規客の獲得には、不特定多数に訴求する必要があるため、大きなコスト(特に費用)が必要です。それに対し、既存客を優良リピーターに育てる「購入頻度を上げる」施策は仕組みを用意すれば比較的安価に継続可能です。後者では費用をかけるよりも工夫をこらすことで、効果アップが見込めることが紹介されています。
施策の内容は特別なものではなく
紹介されている施策のポイントは特別なものはありません。「会員限定にする」「割引メールを配信する」「限定商品で差別化する」など、誰でもユーザーとして触れたことのあるものばかりです。ある意味では正攻法と言うか、鉄板ワザを当たり前に、継続して配信することが秘訣です。また、人気(ひとけ)や配信頻度・タイミングといった注意点は参考になりました。
他方で、施策の解説は一般論に終始している感も否めません。もちろん実際の施策は自分で試行錯誤するよりほかないのですが、もう少し具体的な内容や事例が紹介されているとインスピレーションを得やすようにも思います。
また、本書のケータイメールは現在も有効でしょうが、今でしたらTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを併用するとより効果的だと思います。そういった総合的なWebマーケティングの書籍が待たれます。
目次
- 第1章 いつもお客さんでいっぱい! そんなお店になれない4つの理由
- 第2章 お客さんであふれるお店がしている「リピーター増殖」5つのルール
- 第3章 繁盛店がこっそりやっている! ケータイメール販促術
- 第4章 1回客を一生客に変える! 「ケータイメール」集客テク10
- 第5章 お客をつかんで離さない! リピーターづくりのしかけ
すばる舎
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