| セミナー・勉強会
Woman's Web Fes 2012に参加しました

2012年6月23日に香川県高松市で開催された、「Woman's Web Fes」に参加しました。本セミナーは、Web業界での女性の働き方・キャリア形成・Web制作スキルアップなど様々な課題を女性視点で考える女性のためのセミナー・イベントとして企画されたものです。
女性が活躍するWeb制作業界
Web制作の現場では、本当に多くの女性が活躍しています。それは女性デザイナーに限らず、経営層であったり、営業職であったり、プログラマーであったり、また、会社員やフリーランスといった多様な働き方の、多くの現場で感じることです。
このセミナーで登壇された6名の方々も、みなさん女性でWeb制作の現場でバリバリ働いておられます。各セッションの内容は「女性の働き方 / ワーク・ライフ・バランス」「女性デザイナー / 女性ならではの視点」など多岐にわたっていますが、みなさんがご自身の仕事に自信を持って、イキイキされていることに感銘をうけました。
子育てしながらでもできる!
フリーランスWebデザイナーの仕事のコツと女子的Webデザインの作り方(鍋坂さん)
鍋坂さんからは、「出産・育児」「フリーランスという働き方」「女子的デザイン」のお話でした。特に現役子育て世代の経験談は、1才児の父である私にも共感できることばかりでした。「家で子どものお世話をしながら仕事をするのは不可能」というのは、本当にそのとおりだと思います。まわりの方の協力あっての仕事ですが、協力してもらえる環境づくりが何より大切なんだと感じました。
これからのECは「女ゴコロ」が売上を上げる(古瀬さん)
古瀬さんはから、女性ならではのECサイト運営術(ユーザー分析)を中心としたお話でした。楽天市場で買い物をしてもらうユーザー調査の結果は興味深く拝見しました。たぶん、男にはこの心理は絶対に理解できないと思います。勉強になりました。
スタートは、いつからでも出来る!!~専業主婦から再就職そして、フリーランスへ~(岡崎さん)
岡崎さんからは、フリーランスとしての起業の経緯と仕事事情のお話でした。「セミナーに参加する→自分や会社に対する不安・焦り→独立」という流れは、前半部分は私にも経験があり、腑に落ちるものでした。会社の風土にもよるのでしょうが、同業他社との接点をほとんど持たない自社完結型の企業もあり、気がつくと浦島太郎状態ということもあるんですよね。また、仕事事情での「業務の3本柱」「営業はほとんどしていない」というあたりも、非常に参考になりました。
IAが設計するのは情報→サービス→自分(藤田さん)
藤田さんのお話は、インハウスデザイナーによるIA(情報設計)。このセッションと、会場で特別にお見せいただいた、実際の情報設計書(社外秘!)は勉強になりました。IAというと、ともするとアカデミックな話になりがちですが、実務に即したフローに落とし込まれた生資料を拝見すると、また違った世界が見えたように思います。
※ 写真はご本人より顔出しNGとのことなので…
女性が挑む、チームを変える!働き方を変える!チームマネジメント(山田さん)
山田さんからは、女性の多いチームをまとめる女性ならではのマネジメント術のお話でした。女性グループって難しい、と男性目線からは感じます。自分も女性の多い部署にいたことがあります。正直なところ自分のポジションをはかりかねる場面が多々ありました。女性ならではのケアと職場環境・制度づくりについては、またお聞きできればと思います。コレは変わっていくでしょうし、男目線ではわからないことばかりですから。
東京デザイナー暮らし「ここだけの話」 ~ スキルの仕入れ方&売り方を考える(黒野さん)
黒野さんのお話は、ご自身の経歴を振り返りつつ、セミナー/勉強会との関わり方、といった話でした。短く振り返るのが困難ほど共感することが多かったのが印象的です。自分も地元で勉強会を主催しています。その立ち上げに関して考えたことを、応援して頂いているようなお話ばかりで励みになります(まだまだ至らない点ばかりですが)。みなさん、アウトプットは大事ですよ。
全体を通して
このセミナーは、「女性のための」と謳っていますが、男女問わず得るものが大きかったセミナーだと思います。むしろ、悩める男性マネージャー層こそ聞くべきじゃないかとすら思えます。
女性がイキイキと活躍するする姿は美しいですね。そういう環境が、多くのWeb制作の現場で、その他のおおくの職場でも実現していくことを願ってやみません。そして、いつか自分の事業が成長し、多くの人と働くことになったときには、女性も男性も活躍できる職場を作りたいと、決意を新たにした次第です。