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CSS Nite LP, Disk 19 「アクセス解析」に参加しました

2011年10月15日(土) にベルサール神保町(東京都)にて開催されたセミナーイベントCSS Nite LP, Disk 19「アクセス解析:事例紹介とGoogleアナリティクスの新機能」に参加しました。Facebookにも投稿したように、下記のモチベーションからセミナーに参加しました。
アクセス解析、まじめに付き合うと泥沼のように深く果てしない世界です。ただ、制作会社が制作だけやればよかった幸せな時代は終わりつつあると思うのですよ。というわけで、CSS Nite LP19に来ています。
感想とセッションリスト
どのセッションも有意な気付きがあり、素晴らしかったです。詳細なレポートはGAフォーラムにアップされていますので、そちらをご参照ください。
アクセス解析の考え方、改善の始め方から、「イベント トラッキング」「アトリビューション」「マルチチャネル」などGoogle アナリティクスを一歩踏み込んで使っていくためのTipsなど大変参考になりました。なかでもみなさんが共通して仰っていた「改善につながらないアクセス解析は意味が無い」「ビジネスゴールから注目する指標を決定」「ターゲットによるセグメント分け」「ユーザーの気持ちの変化をキャッチする」といったポイントが印象的です。
いちしまさんのセッションはアクセス解析の基本的な考え方がよくわかります。これから解析を始めたい方、私のような初級レベルの方、解析に悩んでいる方にまず見て欲しいと思いました。そして、できればクライアントと共有したい内容です。
熊谷さんのセッションは、目からウロコのGoogle アナリティクスの活用方法でした。解析を改善に活かすのは当然として、提案によっては営業ツール的な位置付けにもなるのが発見でした。クライアントの心理というのも大事ですよね。
圧巻は小川さんのセッション。「アトリビューション」「マルチチャネル」という少し難しい概念をわかりやすく解説していただき、ストンと腑に落ちた感じがしました。クライアントをはじめ、多くの人が「アクセス解析は難しい」という先入観を持っていると感じています。そういった方に少しでもわかりやすく伝えるヒントを頂いたように感じました。
セッションリスト
- アクセス解析思考の磨き方
いちしま泰樹さん(Cinci) - 大規模サイトにおけるGoogleアナリティクス導入から成果まで
石本光司さん(DMM.comラボ) - Googleアナリティクスとレコメンドエンジンの連携について
熊谷伸志さん(イー・エージェンシー) - Googleアナリティクス イベント変数を活用するとここまでできるビジネス応用術
中島直樹さん(ネットイヤーグループ) - 「なでしこJAPAN」に見るアトリビューションの重要性と最新動向
小川卓さん(リクルート) - 新しいGoogle アナリティクスを使いこなそう
大内範行さん(グーグル)
セミナー全体を通しての感想など
今回のテーマが「アクセス解析」であったためか、参加者は制作サイドの現場の人よりディレクター/ プランナー、事業会社のWeb担当者や広告代理店の方が多かったように感じます。Web制作サイドの人も関心を持てばいいのにと思っています。
今後Web制作会社が勝ち残るためには、より深くクライアントのビジネスに寄り添う必要があると考えます。作って終わりでなく、制作前の企画と公開後の運用がより重要になると言えます。つまり「何を作るか」「どう作るか」「どのように成果に結びつけるのか」が問われます。広告代理店やコンサルティング的な業務も求められるようになるのではないでしょうか。私はそう考えています。
もちろん現場の制作者の全員がアクセス解析に精通する必要はないです。とは言えトレンドを理解することも大事ですし、組織としてはノウハウの蓄積(あるいは信頼できる外部パートナーの構築など)は必要だと思います。そういう意味でも、今回のセミナーは刺激的で有意義なものであったと思います。
※ 私の不注意によりお名前に間違いがございました。謹んでお詫びいたします。