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講演「有機化学美術館の13年」を聞いてきました

「有機化学美術館の13年 ~皆様を芸術的な化学の世界へと誘います~」に参加しました

サイエンスライターの佐藤健太郎さんが静岡で公演をするということで、お話を聞きに行ってきました。佐藤健太郎さんは『有機化学美術館へようこそ』『化学物質はなぜ嫌われるのか』『医薬品クライシス』などの著作で知られる方で、有機化学美術館・本館有機化学美術館・分館というサイト・ブログを運営されています(本館は13年!)。

講演は静岡県立大学が主催する「異分野融合フォーラム」の一環として行われている第3回拡大ランチ会として、2011年11月24日に同大学の講堂にて開催されました。同大学には薬学部がありますので、主な聴衆は薬学部の学生でしょうか。見た感じでは200名くらいの方が集まっていたように思います。

サイエンスライターが講演したブログetcのアウトプット


講演内容は2部構成(50分)。前半がご自身のサイト及びブログ運営からサイエンスライターへの転身について、後半が医薬品の2010年問題についてでした。後半の医薬品については門外漢のため内容は割愛しますが、前後半とも誰が聞いても理解できるように平易に咀嚼された内容で、満足度の高い講演であったと思います。

佐藤さんがホームページを開設されのは、1998年12月26日(同サイトより)とのことですので、約13年間運営されていることになります。当時を思い起こしてみると、まだインターネットは普及しているとは言いがたい時代(ヤフーさんがお土産戦術でADSLを普及さたのが2001年〜です)。

開設時こそ、変わったドリンクの試飲コーナーや折り紙など趣味のコーナーもありましたが(今もありますが更新されていません)、次第にコンテンツを有機化学の紹介に収斂していきます。2006年頃からは比重をブログに移しつつ、ブログに移しつつ、現在にいたります。

早い段階で「有機科学美術館」の読者モデルを「理系の大学1年生」に設定し、そのかたがたに興味を持たせ、理解できるような内容および表現をこころがけていたそうです。今では有機化学系の関係者の間では知らない人のいないほどのサイトになっていますし、高名な先生からも激励のメールが届くこともあるそうです。

また、佐藤さんは製薬会社を退職後、サイエンスライターとして執筆活動をされつつ、現在は東京大学の特任助教の職にもついておられます。それについてもホームページの果たした役割は大きいようです。最初の書籍執筆の依頼もホームページを目にした編集者からコンタクトがあったそうですし、東大の職もホームページによって名前が知られていったことが契機になったとのことです。

書籍執筆も、ライターへの転身も、特任助教も、ホームページを運営し続けていたことによる成果であると思います。もちろんご本人にそういった目的がどのくらいあったかは不明です(ほとんどないと思います)。それでもホームページをコツコツ運営していくことの重要性を考える事例になると考えます。結局のところ、やり続けた人だけがチャンスを手にすると言えるでしょう。


プロフィール

矢部 靖人(hamnaly)

いくつかの制作会社でWeb制作やDTPから営業まで経験し、2010年に独立。現在はhamnaly(ハンナリィ)という屋号で、Web制作を中心に地元企業のWeb活用を応援する事業を模索中。理想は高く現実は厳しく、下請け制作を中心に生きています。Knock! Knock! 主催。

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