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みんビズ(Jimdo)のメールフォームの注意点

みんビズ(Jimdo)のメールフォームはカスタマイズできない

Jimdoは簡単・安価にホームページが作成できるツールとして人気があります。2011年9月に発表された「みんなのビジネスオンライン(みんビズ)」のホームページ作成エンジンにも採用されています。このサービスではメールフォーム(メールでのお問い合わせ)も簡単に作成できます。しかし、簡単さが優先されているためか、カスタマイズできないという問題点があります。

注意1)デフォルトの6セットから選択する以外の変更ができない

みんビズ(Jimdo)ではあらかじめ6種類の入力項目セット(「氏名、メールアドレス、メッセージ 」「氏名、メールアドレス、電話番号、メッセージ」「氏名、 会社名、 メールアドレス、 電話番号、メッセージ」「すべての入力項目とメッセージ」「問い合わせ用」「予約フォーム」)が用意されています。6セットとも実用的なセットになっているので、この中から選ぶだけでも実用上困らないことも多いです。


タイプ1

タイプ2

タイプ3

タイプ4

タイプ5

タイプ6


しかし、このデフォルトの6セット以外の独自の設定が全くできないようです。項目の追加・削除、項目の文言変更、必須項目の変更など、一切のカスタマイズができないのです。デフォルト6種類をそのまま使い続けるほかありません。


みんビズの性質から、細かい設定ができることよりも簡便であることが優先されているのだとは思います。とは言えカスタマイズが全くできないと、「必要な項目がない」「この項目だけ外したい」「文言を変更したい」などの要望に応えられません。ビジネス利用では支障がでることも考えられます。

注意2) ホームページの効果測定が難しい

ホームページでは効果測定のために、目的のページの到達されたか(コンバージョンと言います)を追跡調査することがあります。お問い合わせ獲得がコンバージョンとされることも多く、その場合はお問い合わせフォームの完了画面が到達目標ページとされます。

また、お問い合わせは 入力画面 → 完了画面(間に確認画面が入る場合もあり)というように、いくつかのステップにページが分かれていることも多くあります。みんビズ では、フォームの入力画面を作成すると、その後のページは自動的に作成されます。このためフォームのステップごとに、ページ内容を設定できません。また、入力ミスがあった場合のエラー表示の位置が、入力欄と離れており少し不親切な気もします。


フォームのステップ遷移


インターネット広告効果の測定の場合は、コンバージョンタグと呼ばれる目印を完了画面に埋め込むことで検証しています。これが上記仕様のためにコンバージョンタグが設定できません。また、入力画面と完了画面のアドレス(URL)が同じであるため、アドレスから完了画面に到達したことを判定することもできません


コンバージョンの数は受信したメール数からもわかります。しかしコンバージョンは数だけではなく、ユーザーの検索キーワードや経由したページからコンバージョン要因を検討し改善につなげることも大切です。こういった情報が取得できないことはホームページ運用には痛手となります。みんビズではグーグル AdWords広告 5,000円分がお試しで提供されていますので、何とか対応できないものかと思います。

メールフォームは別のサービスをレンタルするほうがベター

このように みんビズ(Jimdo)のフォームは簡便な反面、カスタマイズ性で不満なところがあります。デフォルトのままで困らない方はそのまま利用されればいいのですが、カスタマイズを検討する場合にはみんビズ(Jimdo)外部にフォームを用意するという手段もあります。

Web制作会社がフォームを自社で用意するのもいいかもしれません。プラスαのサービスにもなります。レンタルのフォームでも、高機能なものや無料なものなど多くの選択肢があります。みんビズ(Jimdo)のフォーム機能でお困りの場合は、こういった選択肢を検討されるといいかと思います。

2011年11月19日(土)のデジタルアシストWeb勉強会の発表では、こういったことにも触れようと思います。お時間がございましたらぜひご参加ください。

謝辞

みんビズ(Jimdo)のメールフォームについて検討中に、本エントリーで取り上げた問題に突き当たったのですが、その際にJimdoEvangelistでもあるshikama.netの志鎌さんにアドバイスをいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。


プロフィール

矢部 靖人(hamnaly)

いくつかの制作会社でWeb制作やDTPから営業まで経験し、2010年に独立。現在はhamnaly(ハンナリィ)という屋号で、Web制作を中心に地元企業のWeb活用を応援する事業を模索中。理想は高く現実は厳しく、下請け制作を中心に生きています。Knock! Knock! 主催。

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